行きつけのバーにあるウイスキーを全種飲んだ僕が初心者にオススメのスコッチを20本選んでみた。
学生の頃、バーに嵌ってバイト代をすべてウイスキーに使ってしまった。今も毎月数本ウイスキーを買う僕が初心者にオススメのウィスキーを選んでみた。初心者向けということで、手ごろなウイスキー、価格でいうと~4000までのものを紹介する。
ウイスキーは大人の酒というイメージがあるけれど、味・コスパ双方ともいいので若い人にもオオススメだ。ちなみに僕はウイスキー以外の酒を飲むと悪酔いしてしまうので必然的にウイスキーしか飲みません。
1.オススメの前に シングルモルトとブレンデッド
まず簡単にウイスキーの種類を紹介しておこう。大きく分けて2つ、シングルモルト・ブレンデッドがある。
シングルモルトはモルト(大麦麦芽)から作られたウイスキーの中でも、一つの蒸留所の中で製造されたウイスキーでできたもの。蒸留所によって特徴があり、個性豊か。
ブレンデッドはシングルモルトとグレーン(一般には流通しない、大麦やライ麦を使ったウイスキー。ブレンド用だと思えばおk)をブレンドし、味を整えたもの。飲みやすいものが多い。
バーボンとかスコッチという名称をよくきくとおもうけど、これは産地によってつけられた名称。
アメリカならバーボン・スコットランドならスコッチ、日本ならジャパニーズ、アイルランドならアイリッシュ……etcといった感じだ。
今回はスコッチのなかからオススメのシングルモルトとブレンデッドを10本ずつ紹介する。
2.ブレンデッドウイスキーのオススメ
ということで前置きも終わったし一気に紹介しちゃいます。
シーバスリーガル
ブレンデッドの定番銘柄。蜂蜜のような甘さが特徴。長い余韻が個人的な好み。ウイスキーの女王とも呼ばれるだけあって華やか。
バランタイン
定番銘柄その2.ファイネストと12年が初心者向けだが、17年ものんでほしい。
ファイネスとはバランス重視でまろやか、12年はファイネストより複雑だが飲みやすさは変わらない。
ジョニーウォーカー
世界でもっとも有名なウイスキーかもしれないのがこのジョニーウォーカー。価格も手ごろで手に取りやすく、軽くてスムースな赤と味わい豊かでちょっとビターな黒の二つが初心者にオススメ。他にも多くのラインナップがあるが、僕が一番好きなのは緑。
とりあえず上記3つは「かならずのめ」なブレンデッドの基本。
インヴァーハウス
飲みやすさの中にチョコの風味が少しある。煙っぽさが少ないのに飽きないウイスキー。
J&B
香りはそこまで強くないがさわやか。味は青りんごやなしのような甘み。どうも販売元はカクテルベースとして売り出したいらしい。
ティーチャーズ
僕の常飲ウイスイキー。価格・味ともに安ウイスキーでは一番のお気に入り。店によっては1000円以下であったりするがなめてはいけない。しっかりとした伝統ある定番銘柄だ。味はナッツを思わせる甘さ、ほのかなヨード臭。
フェイマス・グラウス
本場スコットランドで一番売れているという話を聞いた。通称雷鳥。他の安いウイスキーに比べて濃くて重い。だが、ブレンデッドの飲みやすさは失われていない。ロックで飲むと本当にのみやすくておいしい。
グランツ
常飲その2。これも1000円以下で置いてあることがあるのにおいしいウイスキー。複雑で濃厚なのに飲みやすい。樽っぽい苦みもする。この価格帯のウイスキーで一番人気かも?
ベル
この価格帯にしてはスモーキーなウイスキー。多分だけど後述するアイラモルトをおおくつかっているんじゃないかな?味は結構甘みが強い。
カティサーク
ライトでドライ。とにかく飲みやすいウイスキー。紹介した中で一番飲みやすいと思う。村上春樹の1Q84でも登場したウイスキーだ。
3.シングルモルトのオススメの前に
シングルモルトは同じスコットランド産でも作っている場所でかなり味が違う。なのでモルトの有名な産地とその特徴を先に説明しておいた方がいいだろう。
・スペイサイド 華やかな甘みがあり飲みやすいものが多い
・ローランド 穏やかな味
・アイラ島 問題児。癖が強く煙っぽいウイスキーが製造される。
・キャンベルタウン 香り豊かでオイリー、塩っぽい
・その他にもハイランドやアイランド(小さな島々)があるが、産地としての特徴は見出し辛い。
シングルモルトは島ごとで好みが分かれることが多いので覚えておくといい。
4.シングルモルトのオススメ
さて、実をいえば僕はシングルモルトファンである。そのため僕にとってはここからが本番。前置きが長くなってしまったが頑張って書く。
グレンリベット
スペイサイド産。モルト入門にお勧めの一本。バニラ、蜂蜜のような風味を持ち、柔らかで飲みやすいウイスキー。
グレンフィディック
スペイサイド。世界で最も売れているモルト。こちらも入門にお勧め。梨のようにフルーティーだとよくいわれる。微かに樽の味もする。瓶がグランツと同じ形なのは蒸留所が一緒だから。グランツのクオリティが高いのも納得である。
ハイランドパーク
ハイランド産ではない。オークニー島原産のアイランドウイスキー。マイケルジャクソン一押しのウイスキーだったとか。
スモーキー、ハニー感があり複雑だが飲みやすい。僕もとても好きなウイスキーだ。是非飲んでほしい。
タリスカー
僕の常飲。スカイ島原産のアイランド。スモーキーでドライフルーツの甘み。そしてなにより胡椒のようなスパイシー感がすばらしい。18年の方が好きだが、高いので安定の10年を飲んでみよう。
マッカラン
スペイサイド。通称モルト界のロールスロイス。シェリー樽を使っているらしく香り、味ともに上品で華やかな甘さがある。
実は僕の好みではないのだが、僕みたいなやつは少数派。ファンも多く絶対に飲むべきモルトだと思う。
バルヴェニー
スぺイサイド。僕の常飲。とにかくコクがあり、まったりとしている。甘さもあり、スモーキーさは薄い。とにかく落ち着けるウイスキーで、一人でのんびりしたい時のはオススメのモルト
ストラスアイラ
スペイサイドの重鎮。シーバスリーガルの中核。リンゴやナッツの風味がありなめらか。
なんでも妖精さんが住んでいる泉の水を使っているらしい(ちょっと電波な酒だ)。
ノッカンドゥ
スペイサイド。記憶が確かならJ&Bの原酒。スペイサイドの中でも最も繊細と呼ばれ、華やかな甘みとのみやすさを有している。
ボウモア
アイラ産。僕はアイラが大好きなのだが、どうにもアイラはとっつきにくいウイスキーだ。このボウモアはアイラの入門にいい。アイラ特有のスモーキーさとチョコのようなコクを有する。
とりあえずこれを飲んでから他のアイラにいくといい。
ラフロイグ
アイラ。初心者向けというより「経験しとけ」というウイスキー。ちなみに普段僕はラフロイグばかり飲んでいる。
香りは正露丸といえばわかるだろう。とにかく強烈。味もスモーキーなのだがコクがあり、仄かに甘みがある。
シングルモルトを飲むとき、一滴だけ水を入れてみるといい。かなり味わいが変わる。ラフロイグの場合、飲みやすくなり甘みが際立つ。
番外 初心者向けではないが僕の好きなウイスキー
ここからは完全に趣味だ。興味があったら飲んでみるといい。
カリラカスクストレングス・18年
アイラ。12年だと物足りない。どちらも最初は甘く、海の味が後から来る。カスクの方がスモーキー。
ラガブーリン
アイラの中でも問題児。強烈な個性。海藻とピートの香りが強い。口当たりは柔らかいのに口の中で個性が主張するが、後味は穏やかというウイスキー。説明しにくいのでとりあえず飲んでみればいい。
スキャパ
オークニー島。中々見つけられない酒。オイリーで塩っぽい。このウイスキーの魅力は加水した時の変化にある。優しい甘みが急に主張してくるのだ。その変わりように初めて飲んだ時は驚いた。是非試してほしい。
アードベッグ
常飲。アイラ。スモーキーだけどキレがあって甘い。なんとなく一杯だけ飲みたい時に飲む酒。
アイラが好きになったら是非購入してほしい。
最後に
ウイスキー、本当にいいよ。全ての酒の中でもコスパがいいし、おいしい。
今回紹介したのはほんの僅か。あとは自分好みのウイスキーを探してください!
追記 本当に飲んだの? とか思った方、とりあえず僕の過去のツイート見てください。
追記の追記
自前の酒の写真ないと「本当に酒好きか分からない?」ってなってしまうのかー。ブログ書くのも難しいなぁー
引っ越すときに酒全部持ってけなかった+現在胃腸壊してほとんど酒飲まないので増やしてないからこれで全盛期の三分の一くらいだね。画質もよくないし、部屋汚いからのせたくなかったのよ。これは去年、部屋の整理中に撮った写真ね。
ちょっと前にもらったジョニ黒が
横流し品だった。ちょっと感動。もうちょっと酒が置いてあるときの写真があればよかったのにね。
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フリーライター 堀江くらは
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