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またどこかで

新しい働き方とフリーランス

こんにちは。本名はホリエモンと画数が同じ堀江くらはです。

 

「新しい働き方」という言葉は今ではよく耳にするようになり目新しさもなくなったが、一方で実際に新しい働きかたはどんどん増えているようだ。数年前にはやったノマドワーカーに続いて、最近は「週4日だけ労働」という言葉が頻繁に流れてくる。少し前から一部で話題になっていたワードではあるが、一般への認知がどんどん広がっているのだろう。

 

週4日労働とは……と敢えて説明する必要があるのだろうか? 書いたままの意味である。正社員としての仕事が週4日しか入っていないから、自由な時間を持てる一方で給与も一般的な正社員に比べて安い。自由な時間を副業に当てても良い。そんなノマドワーカーと一般的な会社員の中間的な立場にあるのがこのワークスタイルである。

 

さて、この働きかたについて僕は好印象を持っている。自分もやってみようかなと考えるくらいには。こういう働き方はフリーランス、特に駆け出しの人に救いの手を差し伸べてくれるのかもしれない。

フリーランスは様々な悩みを抱えている。代表的なものといえば収入が不安定なこと、職場で一緒に働く人がいないから孤独に苛まれることの2つだ。

 

収入に関する悩みは生死に直結する。クライアントの報酬未払いや支払いの遅れのリスクを常に考えながら生活する。来月しっかり仕事をとれるかも不安だし、来月は良くても半年、一年後のことになれば分からない。

週4日の労働によって、こうした金の不安は緩和される。ただ、安定した収入を得る代わりに、フリーランスしか持ち得ないフルタイムの自由の一部を会社に渡す必要があるし、その分フリーとしての収益は減る。フリーランスとして安定した収入基盤を作れている人にとっては必要ないが、まだまだ不安定な駆け出しのフリーランスにとって、安定した収入というのは大きいのではないだろうか。

 

次に、フリーランスは常に孤独と向き合わなければならない。クライアントとは会議をすることはあっても、同僚のように愚痴をこぼせたりしない。スーツ姿の人たちを見て「自分は社会から取りの子されている」と感じるのもフリーランスの悩みである。こうした孤独に負けて鬱になってしまった人も僕の知り合いにいるくらい、この孤独は根深く危険なのだ。特にまだ仲間の少ないなりたてのフリーランスにとって、この問題は大きなものになる。

新しい働き方はフリーランスに仲間をもたらしてくれる。同じフリーランスでなくとも、共に働き、会話できる人がいるのは大きな心の支えになる。孤独も癒えることだろう。

 

この記事では「週4日の働き方」を正社員という雇用形態に絞っている。正社員とアルバイトでは保証やフリーランスを廃業した時の立ち振る舞いが大きく異なる。

フリーランスにとって安定は最重要項目である。だから僕はまだ駆け出しのフリーランスの人には週4日の正社員という、安定と自由を両立できる働き方を推奨する。正直、バイト+フリーランスだと収入・廃業後・社会保障などの様々な面で不安が残る。

 

もちろん、この新しい働きかたに不安がないわけではない。その中でも最も大きな不安がブラック企業である。労働市場における一番の不安はやはりこれだ。

週4日と気前のいいことをいって報酬を安くし長時間労働させたり、パワハラやイジメが起きやすい職場ではフリーランスの安定などできるわけがない。週4日というだけで、ブラック上司からアルバイト同然の扱いを受ける光景が容易に想像できる。

ブラック企業から逃げてフリーランスになった人が安定と自由の両立を求めて再びブラックに入る。そんな地獄絵図は見たくもない。

 

さて、今回は駆け出しのフリーランスと新しい働き方についてを中心的に書いた。しかし、ベテランフリーランスの中でもこうした働き方を実践している人もいるようだし、逆に努めていた会社に週4日働きに出て、新しくフリーランスとして仕事を始める人もいる。

結局、全てのフリーランスは、様々な不安を取り除いた上でやりたい仕事に従事したいのだろう。週4日間会社に自由な時間を売った方が、精神的に自由になれるのかもしれない。

 

労働形態が変われば社会が変わる。数年後、僕達の労働と社会はどう変わっていくのだろう? こういう働き方を実践し、安定する人が増えるほど、僕達の社会はより自由になっていくだろう。そして僕は、こういう自由な未来がくることを願っている。

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