若さという資本と脆さ
40代男性で年収200万円台…アンケートでわかった悲痛な声 - ライブドアニュース
このシリーズをざっと読んで、あーこれが現実なんだな。という月並みな感想を得た。僕達20代大卒の中にも就活に失敗した奴は多いし、就活せずにフリーランスとして活動したり、起業したりしたはいいけれどうまくいかなかったって人は一定数いる。
実際、僕の友人にだって今ニートしている奴は結構な数いるし、フリーランスでうまくいっていない人もいる。でも、そんな奴でもまだ20代というだけで未来がある。「若さとは資本」とはよくいったものだ。
僕は大卒フリーライターだけれど、なんの経験もなくこの業界に飛び込んで半年しか経っていない割にはそれなりに生活ができている。もちろん上手くいかないことや、自分の実力不足を痛感することの方がとても多いけれど、それでも生活ができているのだから自分で自分を褒めてあげたい。勿論このまま続けられるかって言われれば無理だからランクアップは必須なのだけれど。この記事を読んで今だからこんな無茶をできるのだなと痛感した。
ただ逆に若者の貧困の方が怖いと思うこともある。40代の貧困層はAKBを襲撃したり、秋葉原で人を殺したりはしない。それは彼らの多くが諦めがつく世代だからだ。人生の中で苦汁を飲まされた結果、見えてしまった自分の限界を受け入れるには諦めるしかない。長く生きるということはそれだけ諦め方を覚えることができるということに繋がる。
だけれど、まだ諦め方を知らない僕達若者は、どうしようもない辛さをうまく解消することができない。はけ口を見つけるしかなくなってしまう。そして凶行に走るのかもしれない。
「若さとは資本」という言葉には脆いプライドが背景にあるのだろう。僕たちはまだそれほど人生経験を積んでいない。もしかしたら積むこともなく終わってしまうかもしれない。僕達の存在はとても軽い。その軽さを補ってくれる何か、例えば人と繋がりや明るい未来への展望がなければなければ、僕たちの心は簡単に砕けてしまう。
無論、40代まで働いてきた末苦悩している人と、20代で燻ってしまった若者を単純に比べることはできないんだけれど、この記事を見てこんな風に考えてしまった。
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