趣味「読書」に強いコンプレックスがある
タイトルの通り、趣味が読書のことにコンプレックスがあった。
そりゃ読書は楽しい。好きな音楽を聴きながら、自分の淹れた美味しいコーヒーを飲んで小説のページをめくる。最高のひと時だ。
長時間一人で電車に載るのだって、本がないと耐えられない。
カフカが好きだ。サリンジャーが好きだ。マルケスが好きだ。最近は「薔薇の名前」を読んでいる。面白くて堪らない。
でも、ふとした拍子にFBを開き、中学時代の友人がスケボーやスキーをしている写真を見ると心が痛んだ。
「あいつらはリア充しているのに僕は部屋で本を孤独に読んでいるだけか」「外から見れば部屋で本を読んでいるより、アウトドアを仲間と楽しんでいる方がよっぽど幸せそうに見えるのではないか」と考えてしまっていた。
そりゃ「趣味なんて個人的なものなんだから優越つけられないだろ?」「他人の趣味に口を出す奴は屑だ」というのは分かる。僕だって思う。
でも、アウトドアを積極的に楽しめない自分が、劣っているような感覚は拭えない。じゃあスキーやキャンプを毎週すればいいかといえばそんなことはない。だってそれは「僕の趣味」なんかじゃないんだから。
とにかく僕には、読書が「敗者の趣味」に思えて仕方がなかった。
でも、この村上春樹の言葉を見た時、少し吹っ切れた。
村上春樹は初期は好きだったけど、最近はあまり読まなくなった作家だ。でも、彼のいう「不幸だろうが本を読む人生の方がいいに決まっている」という根拠のない断言が、僕の肩を少し軽くしてくれた。
「そうだよな。読書が敗者の趣味であっても、僕の人生は本を読んでいた方がいいに決まっている」
単純で、無根拠な考えかもしれないけど、ちょっとは前向きになれたと思う。
久しぶりに「風の唄を聴け」でも読んでみようかなぁ。
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