文学フリマに行ってきた。
今回は日記です。
11/24、東京流通センターで行われた文学フリマに行ってきた。目当ては友人Mの寄稿している同人誌「普通な人」とTwitterでお世話になっている方々の同人誌「ムショクリリック」。あと、M君が売り子をやるそうなのでその手伝いができたらなーと思っていた。
昼過ぎに会場に到着。数人の知り合いと挨拶を交わした後で目的のブースへ。問題なく同人誌を買う。M君の手伝いもいらなそうだ。さて、どうやら僕はあと数人の知り合いに挨拶して帰るか……と思っていた矢先、「ムショクリリック」の方々から売り子をやってくれないか? という救援メッセージが! 普段お世話になっているしこれは断れない! 元接客業の力を見せてやるぜ! ということで店頭に立ち、まだ読んでいない同人誌の販売活動をするという珍妙なことをやっておりました。役に立てたかは分からないけれど、楽しかったしお礼も言われたから邪魔になっていなかったんだろう。
文フリに足を運ぶのはこれが3度目だが、このイベントは面白い。参加者が批評や創作といった所謂マイノリティな趣味の持ち主だからだ。
同人誌の売り手、買い手はどちらも共通して人との繋がりを求めている。
売り手は同人誌を作る中で仲間たちと繋がり、販売することでお客さんとも繋がれる。買い手も売り手の人と関係を深めたいという理由でやって来る。
共通した趣味を持った人を見つけることや、ネットという人間模様が曖昧な場所の関係をリアルにもちこむことで自分が孤独じゃないことを再発見することができる。孤独を感じやすいマイノリティにとってこれは重要なことだ。
当然だが、同人誌の面白さを求めてくる人も多いことを忘れてはいけない。人間関係と内容が目的だったり、内容だけが目的だったり、出会うが目的だったりと文フリに足を運ぶ同機は様々だろう。
これは主観だが、文フリではSNSでの関係を強化する目的で来ている人が多い気がした(実際、○○さんですか? ○○です。という光景をよく目にしたし、批評や小説に興味がないという人も来ていた)。もっといえば繋がりが第一目的だけれど、内容も欲しいという人が多いと感じた。
そこでちょっとした疑問が生じてしまう。
SNSで繋がっている人と関係を深めたくてきたけれど、その人の書いた本に嫌悪感を抱いてしまったらどうなんだろう、と。そうなったら優先的な目的果たせてないよなー。むしろ孤独を深めてしまうことになるんじゃなかろうか。
そんなもやもやした感情を抱えながら、帰りの電車でこの記事を書いているが目的地についてしまった。今夜我が家に泊まるM君を迎えに行かないといけないし、夜も用事がある。それにこの疑問はいくら考えても解消されないからここまでにしよう。
兎にも角にも文学フリマ楽しかったです。お会いした方々、ありがとうございました。
そういえば哲学者の東氏がブースを出していた。生で評論家を見るのは初めてだったのでちょっと感動した。
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