就活を変えたいなら就活から逃げた方がいい
こんにちは。堀江くらは(@kuraharu)です。
昨日、久しぶりに後輩と話をした。彼は大学4年生で就活まっただ中。中々内定が決まらずに心身ともに疲労困憊といった風だった。
彼は言った。「就活を変えられたらいいのに」
心からでた一言なのだろう。確かに、今の就活はまともじゃないのかもしれない。
後輩は春の書類選考から落ちまくって自信を無くし、いざ面接に行ってもなかなか最終までいくことができず、この時期になって受けた企業の最終面接が所謂圧迫面接というでまだ内定を貰えていないことを遠まわしに馬鹿にされたらしくそこで完全にやる気と自信を喪失してしまったらしい。
なぜ今の就職はまともじゃないのか。それは学生に比べて企業側が有利他立場にあるのが原因だろう。当たり前だ。職の受け皿が減っているが就活をする学生は減らない。だから激しい競争を学生は必死に生き残ろうとする。愚直に「企業様」の元へとやってくる。そんな風だから企業側も多少は無茶な要求を学生に叩きつける。そうしてただでさえ辛い就活が、より辛いものとしてのしかかってくるのだ。
だからこそ後輩は「就活を変えたい」といった。本当に、真剣な顔で。「どうにかして俺みたいな就活でボロボロになる学生を減らせたらいいのに」と続けた。
でも僕は今の就活を変える方法なんて思いつかない。学生によるデモ? 圧迫面接をした企業への不買運動? たしかに効果があるかもしれない。でも、そういうアプローチの仕方が成果をあげるには人の数がいる。数人がデモをしたってしょうがない。かなりの人数の学生がデモに参加しなければ、就活は少しも変わらない。
多分、ほとんど全ての学生が「就活って間違っているよね」って思っている。しかし、みんなで集まってデモをやればくるかというと、それは違う。
就活生は間違っているとわかっていても「でも、それってしょうがないよね」と考える。なぜかって、歯向かったりして内定が取れなくなったら困るからだ。
だから就活を変えるために何かをやろうってなっても人が集まらない。結局労力の無駄遣いになってしまう。
だからといって僕は「そんなこと言ってないで就活しろよ」といえる人間ではない。
後輩には「就活から逃げろ」と伝えた。僕みたいにフリーランスになって稼いでもいい。でもそれは厳しい道だから、覚悟がないと無理だ。派遣でもいい、そこから正社員になれるかもしれない。他の後輩はバイトしながらFXで稼いでいるやつもいる。
今就職できないのは凄く辛いかもしれない。でも、逃げ道があるかもしれないってことを忘れちゃいけない。就活を変えたいって思ったら、就活以外の道をさがすしかないんだよ。
そんなことを後輩に伝えた。最後に「それでも就活をしたいならすればいいでも、それでボロボロになって自殺でもしたら、これほど馬鹿らしいことはない」と付け加えて。
就活逃避は現実逃避じゃないんだよ。どんなものであれ、生活ができればね。なんにもしなくて生活ができなくなっちまったら、それは現実逃避かもしれないけれどさ。
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