企業が見せられる精一杯の誠意がお祈りメールなんじゃないの?
こんにちは。堀江くらはです。
なんかこの記事
まさに因果応報!? 内定辞退を「お祈りメール形式」で送った就活生に拍手喝采 | ニコニコニュース
が話題になっていたので思ったことを、コメントに納まらなかったので少々。
企業からのお祈りメールって心が痛いよね。それもどこも同じ文面で来るから、貰えば貰うほど企業が不誠実なものに見えてきてしまう。だからこの記事のように「お祈り内定辞退メール」を送る気持ちも分かる。それに、企業側から送られてくるメールがテンプレばかりだから、ネタにされるのも仕方がないと思うし、ネタとしては面白い。
だけれど、ネタにマジレスしちゃうと企業側も可哀想かなって思ってしまう。だって企業のメールがテンプレ化するのは仕方がないって思ってしまうから。
たくさんの人が面接にくるのを捌かないといけない。っで、面接を受けた人全員がなぜ落ちたかを聞いてきたら埒があかないから原則答えない(採用基準ってのも立派な企業の情報だから後悔したくないってのもあるかもしれない)。
さらに、この大SNS時代に不採用通知で変なメールを送ってしまい炎上したら企業イメージはマイナスになる。だから企業が名指しで叩かれないテンプレに逃げるのは充分合理的な考えだとも思う。
リクルートが作り上げた今の就活って、学生だけじゃなく企業も苦しんでいるんだよね。今までにない数の人が押し寄せてくるからコストもかかる。
これは予想だけれど、採用活動がどこも同じようになるの、採用活動をコンサルティングしてるのもリクルートだからだと思う。企業が「不採用通知はどうしよう」ってリクルートに聞いたら、お祈りメールを送れっていうと思う。そうやって就活は似たり寄ったりになり、結果として個々の企業にとってはリスクが低いものになっていくんじゃないかと。
あともう一つ気になったのが、コメントにいくつか見られる「企業と就活生は平等だからこのメールは正しい」などの企業叩きコメ。
残念ながらこのメールは怒られて当然のメールでしょ。だって内定出てるし、悪意100%だし。企業側から来るお祈りには悪意なんて含まれていないのに、就活生が勝手に悪意をくみ取ってしかえししてるだけじゃん。
企業VS就活生みたいな構図を想像している人が多いみたいだけれど、どっちも就活ってシステムに踊らされているだけ。今回の件も立場の弱い学生の方が傷つきやすいから起こったことに過ぎなくて企業側に落ち度はないんだよね。
だからこのネタは「不謹慎だけれど面白い」ネタとして消費すべきであって、仮にもコメントやブログなんかでマジレスするようなもんじゃないと思った。とかいいつつ僕も気になってブログに書いているんだから同じ穴のなんとやらですね。