Black Life Non Sugar

またどこかで

信者ビジネスがもっと流行すべき理由

ありがちなタイトルにしてみたかった。炎上しそうな記事です。

 

はじめに

 

アイドル・アニメ・スポーツ、最近の小説や現代思想界隈にも「信者ビジネス」という言葉はあてはめることができるだろう。信者ビジネスとはコンテンツに人を心酔させることで消費を引き出すという方法と定義できるだろう。アニメなどはもちろん、自信をコンテンツ化させている人達も自分を教祖のように見立てファン(信者)からお金を頂いている。

コンテンツへの愛着が消費に繋がる点では、前々回の記事で書いた評価経済のシステムにも似ているように思える。

実況動画で金が稼げるようになった時代に 評価経済についても少しだけ - Black Life. Non Sugar.

 

悪いイメージのある信者ビジネス

 

この信者ビジネスだが、世間ではあまり評判がよくない。やはり聞こえのいい言葉で人を騙しているという印象があるのだろう。

オセロ中島を洗脳した(らしい)占い師は信者ビジネスで儲けていたといえる。これは大変イメージが悪い。しかし、これはイメージが悪いだけであり、イメージが悪くなるようにメディアが放送したためこうなったに過ぎない。

オセロ中島の問題は中島氏本人と家族の価値観の問題でしかないし、我々第三者が首を突っ込むべきではなかった。本来だったら占い師に騙されていようが中島氏が幸せだったらそれでいいし、家族がそれを見て辛かったら必死に説得するなりすればいいような問題だった。そこに金銭トラブルが生じたためメディアで取り上げられ、占い師が叩かれただけなのだ。

外野からみれば「え?」と思うような意見かもしれない。しかし、何を信じるかは人の自由だし、それによって人が幸せになるならばその人は幸福なのだ(もちろん家賃滞納はいけない。しかしそれは宗教とは別の問題だ)。

 

同じようなことがAKB48にも言える。彼女たちは選挙の投票権という手法を用いた信者ビジネスを大々的に行っている。これを信者ビジネスと叩く人は多いけれど、CDを大量に購入している人は自分が支持するアイドル(所謂オシメン)に協力できれば幸福である。そのメンバーが総選挙で一番になれればその幸福度も当然増加する。

外野が詐欺だと叫んでもなんになろうか? 消費者は幸せだからそれでいいのである。

 

どうして信者ビジネスをここまで擁護するのか

 

さて、なぜ僕がここまで「信者ビジネス」を擁護するのかにはしっかりとした訳がある。一か月前に書いた記事を見てほしい。

AKB殺傷事件を見て思ったことー承認欲求を得れる人・得られない人ー - Black Life. Non Sugar.

 

ここに書いてある通り、現代社会にはどこにも所属できず孤独を抱えてしまった人が多く存在している。そうした人たちが凶行に走る(これに関しては軽くだが前回の記事でも触れた)。

こういう人達を救う方法として、信者ビジネスは大きく貢献できるのではないかと僕は考えているのだ。

何かに熱狂することは孤独を和らげてくれるいい薬になる。それは現実世界での他人との繋がりを呼ぶかもしれない。

 

そのいい例が家入一真氏だろう。彼は経営者でありながら今後が期待される信者ビジネスの担い手である。

家入氏は若者の駆け込み寺と呼ばれるシェアハウス「リバ邸」を作ったり、若者の引きこもりをテーマに講演を行ったりといった活動をしている。都知事選で彼を知ったという人も多いだろう。

さて、もしある引きこもりの少年が家入しがテレビに出ているのを見て、彼に共感し信者になったとしよう。もしかしたら彼はリバ邸に行って誰かと繋がりを持てるかもしれない。そうでなくても家入氏にTwitterでリプライを送ったことで、家入氏以外の誰かとの繋がりが生まれるかもしれない(実際僕はある人へのリプがきっかけで、今ネットで一番仲のいい人と知り合った)。

こんな風に孤独が解消される可能性は充分にあるのだ。

 

だから僕は信者ビジネスはこれからどんどん歪んでいくかもしれない社会にとって必要だと思うし、家入氏や東浩紀氏(彼は信者ビジネスなんて言ったら怒られそうだが、本を出版することはそれ即ち信者ビジネスに片足を突っ込むということなのである)。らには頑張ってほしいと思うのだ。

 

懸念がない訳ではない

 

ただ気がかりなのが、信者ビジネスの皮を被った詐欺行為がこれから横行しそうなことだ。信者ビジネスは何らかのコンテンツの見返りに金銭を要求する。そのコンテンツが嘘八百を並べただけのものだったりしたら、恐らく騙された人の孤独はより深く、深刻なものとなってしまうだろう。

また、コンテンツの提供者に「裏切られた」と信者が感じた時(例えばオシメンがAVに出演した時とか)、信者の人の愛は一気に憎悪に変わってしまうだろう。

こうしたことがとにかく不安で、何かいい対策がないかと考えている。

 

終わりに

本記事は僕が考えた荒削りな考えをただただ書き連ねただけのものである。だから大量の批判があるだろうし、冒頭に書いた通り炎上してもおかしくはないと思う。だけれど、これからよりよい社会をつくるためには孤独な人が無敵な人になるのを防ぐ必要があるのは事実だ。

だから皆さんも、「こいつありえねー」というだけでなく、この問題について少しだけでもいいから考えてみてください。

 

 

ぼくらの未来のつくりかた (YOUR BOOKS 01)

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 家入さんの本を紹介しておきます。

 

 

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